レポート ~ 運営委員長が見たYMF2017

山形国際ムービーフェスティバルYMF

〈2017.11.11〉

第13回YMF山形国際ムービーフェスティバル表彰式

11月11日の土曜日の夕方から、今年のYMF山形国際ムービーフェスティバルの表彰式が始まる。

エンツォフェラーリや、秋田や北陸新幹線をデザインした奥山清行氏が、このトロフィーをデザインしてくれた。

それを、創業400年の菊地保寿堂が、山形鋳物で丁寧に作り上げてくれた、フィルムをモチーフにしたトロフィーである。

運営委員長の自分からは、第13回目の山形国際ムービーフェスティバルを開催できたことへの感謝を申し上げた。

また、山形市が「ユネスコの映画都市」として、日本では初めて、アジアでは釜山と青島に続いて3都市目に登録されたことは素晴らしいことであり、ドキュメンタリー映画祭や、このYMFフェスティバルや、フィルムコミッションや、多くの映画文化が山形市に散りばめられていることを話した。

そして、YMFのグランプリ監督へのスカラシップは、上限1000万円であったが、3年前より1億円にアップされ、さらに全国デビューの支援を得られるように変わったことも話す。

来賓の山形県の吉村美栄子知事からは、山形市が「ユネスコの映画都市」に認定されたことへの喜び、また、鶴岡市が「ユネスコの食の都市」として認定されてから山形県では2都市目となる慶事であるとの挨拶があった。

また、俳優の船越さんが繋いでくれたハワイへのつや姫の販売拡大への御礼を述べ、益々、山形県が映画文化や食文化など、発展して世界から認められるようになって欲しいとのご挨拶があった。

大久保義彦山形国際ドキュメンタリー映画祭理事長からは、ユネスコの創造都市の映画部門に、山形市が認定登録されたことへの御礼と、これから山形の映画文化が力を合わせて、世界の中で輝いこうとの話があった。
この11月1日午前2時の電話での吉報だったとのこと。

もともと山形市がドキュメンタリー映画祭をやっていた頃は、自分も運営委員会の一員だったが、NPO法人になってからは、あまり関わりがなかった。
しかし、当時の市川昭男山形市長が4年前よりユネスコへの認定登録に向けた実行委員会を組織した時から、また一緒に力を合わせたのである。

大久保理事長は、今回YMF山形国際ムービーフェスティバルには初めて参加された。

村川透選考委員長以下、錚々たる選考委員のメンバーが勢揃いである。

俳優の船越英一郎氏、プロデューサーの古賀俊輔氏、シナリオ協会理事長の加藤正人氏、デジタルガレージフェローの厚川欣也氏、日本テクトホールディングス社長の増岡厳氏、東映の紀伊プロデューサー、ソニーMX4Dプロジェクトリーダー條々淳氏、さらに今年は日本テレビで映画製作のトップであり松竹エグゼクティブプロデューサー奥田誠治氏も加わってくださった。
前ワーナー社長のウィリアム・アイアトンさんは所用で欠席であったが、例年同様、各界のクリエイターが集結してくれた。

会場は、ここ数年いつも満員である。
期待と不安が交差する瞬間である。

最終ノミネートに残った10人の監督達が、作品の紹介と共に登壇する。

選考委員の方々も、最も胸が高鳴る瞬間である。

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