レポート ~ 運営委員長が見たYMF2017

山形国際ムービーフェスティバルYMF

〈2017.11.10〉

第13回YMF山形国際ムービーフェスティバル開催!

11月10日(金)、山形市のムービーオンにて、3日間の映画の祭典、第13回山形国際ムービーフェスティバルYMF2017が始まった。

「才能よ、雪に埋もれるな。」をキャッチコピーとして、新人監督や新人クリエイターに光を当て、10年に渡り、グランプリには上限1000万円のスカラシップを支援してきた。

その中でも、2007年のグランプリの山田篤宏監督のスカラシップ作品「ハッピーエンド」は、アメリカオースティン映画祭では最優秀監督賞を受賞した。そして、今年はキノフィルムズの新人監督賞でグランプリを獲得した。

他にも、2006年の準グランプリの三宅伸行監督も、オースティン映画祭でグランプリ、2009年の準グランプリの上野山雅也監督は、アメリカホノルル国際映画祭で最優秀外国映画賞に輝く。

そして、今、2014年のグランプリの山本亜希監督は、ちょうど第10回のYMFから導入された1億円プロジェクトによるデビュー作品の、シナリオまでほぼ完成し、キャスティングに入ろうとしている。

そんな新人監督の発掘を最大の目的としてきた山形国際ムービーフェスティバル。
今年は大泉洋さんの舞台挨拶つき「探偵はBARにいる3」や、板尾創路監督の舞台挨拶つき「火花」が、東北初のスクリーン上映となる。
その他にも話題の招待作品も満載となった。
何より、世界的なニュースは、今月の11月1日午前2時、山形市が日本では初となるユネスコ映画都市に、アジアでは釜山と青島に続いて認定登録されたこと。

山形の映画関係者としては、何よりの喜びである。
一昨年、落選しただけに、喜びは一塩であった。

そんな話を、オープニングセレモニーで、運営委員長として話をする。

そして、今回の司会を務めるのが、ダイバーシティーメディアの鈴木淳予と横山成美アナウンサー。

そして、今や映画やドラマで大活躍の女優菜葉菜が、第2回YMFから、12回連続のプレゼンターやナビゲーターを務めてくれている。

山形市の七日町の古びたレトロな映画館「シネマ旭」で、手作りで始まった映画祭が、いつしか日本でも有数の商業映画祭として認知され、今年も289本の応募があり、開催以来、約3000本の約30分のショートムービーが応募され続けている。

必ず、この地から、本物の才能を持った映画監督や新人クリエイターが生まれて欲しいと、切に願うのである。

今年のYMFのオープニングを飾ったのが、ホリエモンこと堀江貴文氏と、ドリームキッドの大和田廣樹社長のWプロデュース作品「NEKO THE MOVIE」
カンボジア国籍を取得し、ロンドンオリンピックのマラソン競技出場を目指し、突然のルール変更で出場停止。その時猫ひろし34歳。

諦めなかった彼は、それから毎日平均30キロを4年間走り続け、リオデジャネイロオリンピックへ38歳での出場を果たす感動のドキュメンタリー映画である。

舞台挨拶が終わり、「カンボジアまで、走って帰ります!」と猫ひろしさんとマネージャーのワハハ本舗の村上さん。

前日に、パレスグランデールで、「NEKO THE MOVIE」前夜祭が、大々的に行われた。

猫ひろしさん本人やワハハ本舗の方々、ホリエモンこと堀江貴文プロデューサー、大和田廣樹プロデューサーが、トークショーを繰り広げた。
その後、堀江貴文が作る「和牛のステーキ」ショーもあり、盛り上がりをみせたのである。
しばらくは、ムービーオンやまがたで、この映画は上映し続けるつもりである。

そしてこの日は、榊英雄監督の「トマトのしずく」と、「アーリーキャット」の招待作品の上映と舞台挨拶が続く。
俳優でもあり、監督でもある榊英雄さんは、魅力溢れる人であった。
今、映画界で注目の監督である。

次のページ >>
第13回山形国際ムービーフェスティバル開催概要はこちら