レポート ~ 運営委員長が見たYMF2017

山形国際ムービーフェスティバルYMF

〈2017.11.11〉

YMF2日目は、映画「火花」そして「グランプリ選考委員会」

今年も、多くの方々から、花をいただく。
心から御礼申し上げる。

次のプログラムは、今年から選考委員に就任していただいた奥田誠治氏がプロデューサーをした2作品の上映。

まずは、水田伸生監督作品の「謝罪の王様」である。

水田伸生監督は、日本テレビの映画製作関係の責任者であり、監督もされる才能豊かな人材である。

奥田誠治プロデューサーは、日本テレビ時代は、水田監督と良きコンビであった。

奥田さんというと、やはりスタジオジブリ作品のプロデューサーとして有名であり、宮崎駿監督とはとても親しい。
また、スタジオ地図の細田守監督や齋藤優一郎社長とは、ムービーオンやまがたに一緒に来場されている。
昨年は、「海賊と呼ばれた男」もプロデュースしている、まさに映画と共に歩んで来た人である。

今年から、奥田誠治氏は松竹のエグゼクティブプロデューサーとなられた。

水田監督の次回作にも期待が高まる。

昼食は、選考委員であり、今、最も当たっている古賀プロデューサーと、近くの吉水庵で天ぷらそばを食べる。

これからのYMF山形国際ムービーフェスティバルについて、そして、2014年のグランプリ監督の山本亜希さんのプロジェクトについて、真剣な擦り合わせをした。

自分と古賀ちゃんも、同じ歳。
今、頑張らなければならない世代である。

とても素敵なデザインと質感のグランプリと準グランプリのトロフィー。

午後3時15分から、選考委員会が始まる。

それまでは、1年ぶりの再会を笑って話していたメンバーが、この部屋に入った瞬間に、とても真剣に面持ちになり、真面目で厳粛な空気感に変わる。

例年であるが、村川透選考委員長のご挨拶の後、自分が進行役をし、1周ずつ全員のご意見を聞き、それを何周かする中で、ひとつに収斂されていく議論の方法を取っている。

各一周ごとに視点を変えると、様々な意見も広がる。
しかし、霧の中から天に続く五重の塔が浮かび上がるように、グランプリ作品が浮かび上がってくる。

また、疑問や気づきがあった点は、とことん、その場でスタッフも含めて調査し、その監督の真の姿という向き合うのである。

選考委員の皆さんが、その道の超プロである。
素晴らしい方々であるから、成せる技かもしれない。

実に見事な選考過程なのだ。

最後に、村川透選考委員長が、グランプリを始めとする各賞を発表し、選考委員会が終了する。

そして、いよいよ、表彰式を迎えるのである。

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