YMF2020レポート

山形国際ムービーフェスティバルYMF

映画祭2日目のスタートを切ったのは、招待作品『劇場』上映・舞台挨拶です!
『劇場』は、作家・又吉直樹が「火花」で芥川賞を受賞する前から書き始めていた、作家の原点とも言える大ヒット小説です。
本作では、恋愛における幸せと背中合わせのどうしようもない葛藤や矛盾を真っ向から描き、令和の時代に新たな恋愛映画の風を吹かせる作品です!

行定勲監督は、
「この作品は役者のおかげでリアリティのある映像が出来た」「映像に映っている人全員が感情にのめり込んでいたなと作品上映を見て感じた」と撮影時のエピソードや役者について語っていました。
行定勲監督ありがとうございました!

続いては、招待作品『越年 Lovers』上映・舞台挨拶が行われました。
この作品は、日本では山形、そして台湾・マレーシアの年越しの風景を舞台に、不器用な3組が織りなす物語を描いた作品です!

舞台挨拶で山形出身の出演、峯田和伸さんは、
「海外の人が山形を舞台に撮影してくれた事が嬉しい」
「地元山形の方言を存分に使えたので楽しく演じることが出来た」と語っていました。

また、プロデューサーの片原朋子さんは、
「蔵王で撮影してる時、地元の人からたくさん差し入れを頂いて嬉しかった」「台湾の人が初めて雪を見た時すごくテンションが上がっていた」と撮影現場のエピソードを語っていました。

12月18日(金)ムービーオンやまがたで先行公開いたしますので、是非ご覧ください!
峯田和伸さん、片原朋子さんありがとうございました!

続いては、招待作品『優-生かされた命』の上映と、監修をした河瀨直美監督のオンライン舞台挨拶が行われました。
作品に出演している濱田智さんも会場にお越しいただき、当時の様子をお話いただきました。
この作品は、東日本大震災から9ヶ月後の宮城県気仙沼を舞台に
日本ケーブルテレビ連盟と映画製作会社「組画」が共同制作した震災ドキュメンタリー作品です。

舞台挨拶では、
「作品を通して自分が見えなかったところが見えた」「人や街、商店街など当たり前にあったものが急に無くなって自分はどんな風に作品を作れば良いか考えながら製作しました」
と映画を製作して見つけた事や考えさせられた事など語っていました。
河瀬直美監督、濱田智さんありがとうございました!

2日目最後のプログラムとして、メイン会場では表彰式が行われました。

そして、いよいよYMF2020各賞の発表!

今年、ノミネート作品の中からグランプリに輝いたのは…

団塚唯我監督『愛をたむけるよ』でした!
丹念な日常的セリフで形取られた会話劇の中に時代の不思議な共感性を持った、命や家族の捉え方、兄弟同士の違った人生観についてテーマを据えた作品。
団塚唯我監督は、
「この作品は実体験を元に作ってきた作品ですが、製作当初は自分の為に作ろうと思っていましたが段々と人の為に作ろうという気持ちになりました」「これからも映画を作り続けていきたい」と、
喜びを語りました。
団塚唯我監督、おめでとうございます!

また、準グランプリはGAZEBO監督『Vtuber渚』が、
船越英一郎賞(最優秀俳優賞)は『Vtuber渚』佐藤睦さんが獲得しました。

受賞された皆さん、おめでとうございます!

受賞作品一覧

いよいよ明日は最終日!
最終日もレポートいたします!

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