YMF2020レポート

第16回山形国際ムービーフェスティバル2020(YMF2020)が今年も開催されました。
今年は新型コロナウイルスの感染防止のため、コロナ対策専門チームを作り、
各所で様々な対策を実施しながらの映画祭開催となりました。
開催延期やオンライン開催など、様々な可能性を検討いたしましたが、
映画関係者や参加者の皆様の熱い想いの元、通常開催を実現することができました。
プレスリリース
第16回山形国際ムービーフェスティバル開催
関係者がPCR検査を行い、コロナ禍で安心安全のイベントを実現
招待作品『モルエラニの霧の中』の上映、舞台挨拶から映画祭はスタート!
坪川拓史監督の生まれ故郷である室蘭を舞台に、街で出会った人々から聞いたエピソードを元に7話連作形式の脚本を執筆し
エピソードに登場する本人も出演しながら撮影された〈街の自画像〉のような作品です。
舞台挨拶で坪川拓史監督は、
「室蘭という街の記憶と街並みが時代と共に変わって無くなってしまう前に、街の人と協力し無事映画にすることが出来た」と、撮影現場について語っていました。


また、出演の菜葉菜さんは、
「撮影中や撮影外でも役者と共に楽しく自然と演じることが出来た」と語っていました。
2021年2月6日(土)より順次公開されますので是非ご覧下さい!
坪川拓史監督、菜葉菜さんありがとうございました!
舞台挨拶の後に、本映画祭のオープニングセレモニーが行われました。
セレモニーでは、吉村和文運営委員長ほか、特別顧問である行定勲監督、この後舞台挨拶をしていただく黒沢清監督よりご挨拶を頂きました。

初日最後の上映・舞台挨拶となったのは、招待作品『スパイの妻』。
黒沢清監督が歴史の闇に初めて挑み、ロケ地から台詞までこだわり映画音楽をも手掛け、日本を代表する才能が集結した本作は、第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞した作品です!
「何千万という作品の中からこの作品が銀獅子賞に選ばれた時は本当に嬉しかった」「予算が少ない中、一から作っていきましたが楽しく製作することが出来た」など映画が出来上がるまでの道すじや受賞された時の気持ちを語っていました。
また「ヴェネチアにも行ってなく、今年参加した映画祭はYMFだけ。こうして開催してもらえて、参加できてうれしいです」とYMFにとってもありがたいお言葉をいただきました。
黒沢清監督、ありがとうございました!
YMF2020はまだまだ続きます!