YMF2019レポート

山形国際ムービーフェスティバルYMF

YMF2019最終日、最初の招待作品は『八日目の蟬』
上映・舞台挨拶が行われました。
2011年東日本大震災後の4月末に公開され、第35回日本アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞など10冠に輝いたフィルム映画作品です!

舞台挨拶で、成島出監督は
「震災の影響で多くの映画作品が上映中止でこの作品も上映するかすごく悩みましたが、被災された方が少しでも元気になってほしいという思いで上映させていただきました」「最後のフィルム作品ですがこんなにも多くの方に見てもらえて大変嬉しかったです」と、語っていました。

成島監督の最新作として2020年2月14日に大泉洋・小池栄子主演
『グッドバイ〜嘘から始まる人生喜劇〜』が公開予定です!
ムービーオンでも上映予定ですので、是非この機会をお見逃しなく!!
成島出監督ありがとうございました!

続いては、招待作品『ばるぼら』の上映・舞台挨拶が行われ、
手塚眞監督が登壇しました。
70年代末に手塚眞監督の父、手塚治虫さんが描いた漫画であり、様々なタブーに挑戦した問題作。映像不可能と言われた本作が、手塚治虫さん生誕90周年を記念し初映像化した作品です!
稲垣吾郎さん、二階堂ふみさんが主演しています。

手塚眞監督は17歳で初監督した8mm 映画がコンテストで入賞し、審査員大島渚監督の高い評価を得ている監督です。さらに多数の映画祭で招待され、アニメ「ブラック・ジャック」で東京アニメアワード優秀賞を受賞しています。

舞台挨拶で、手塚眞監督は
「私の父の作品をそのまま使用するのではなく、私自身のオリジナルの作品を作りたいと思いばるぼらを作りました」「山形の映画を全て理解していないのですが、お客さんや周りの人が映画を受け入れている、映画との距離が近くてステキな場所だなと思いました」
「ばるぼら」は来年以降に劇場公開予定です!
手塚眞監督ありがとうございました!

続いては、招待作品『海まで何マイル』
上映・舞台挨拶が行われました。
この作品は、吉本興業 地域発信型映画で山形県山形市をメインに撮影され、今年の沖縄国際映画祭で47都道府県の作品が全て揃うことを受け、映画界で数々の名作を世に輩出している廣木隆一監督がメガフォンを取った作品です!

舞台挨拶で、廣木隆一監督は
「山形に何度か来ていたのですが、今回の作品は東日本大震災を題材に一人でも多くの方に知ってほしいという思いからこの作品を作りました」「山形で撮影できたことはすごく嬉しかった。第二弾、三弾と続けていけたらいいなと思います」と語っていました。

また、出演者からは
「海に撮影に向かう時にだんだんと家や建物がなくなって本当に東日本大震災は身近で起こったんだなと感じました」と撮影場所の移動中でのお話を語っていました。
廣木隆一監督、菜葉菜さん、好井まさおさん、ソラシドさんありがとうございました!

続いては、招待作品『海風』の上映・舞台挨拶が行われ、
行定勲監督が登壇しました。
EXILE/三代目 J SOUL BROTHERSの小林直己さんが主演で横浜を舞台に撮影されたショートフィルム作品。Leolaの新曲「海風」からインスパイアされた精功かつドラマチックな展開で観客の涙を誘う作品です!

熊本県出身の行定勲監督は
「毎年山形に来させて頂いてますが、また時間がある時に山形を訪れたい」「いつもみなさんに支えてもらいながら映画を作らせて頂いています。本当にありがとうございます」と語っていました。

また、行定勲監督は2020年に『窮鼠はチーズの夢を見る』『劇場』など話題作の公開を予定しているそうですよ。
行定監督、ありがとうございました!

続いては、招待作品『女優 原田ヒサ子』の上映・舞台挨拶が行われ、
原田美枝子監督が登壇しました。
母の心の中に何があったのかを知りたいという思いから、原田さんご自身とお子様が夢を現実にした作品です!

原田美枝子監督は
「認知症になっていく母を私が映画の1カットでも撮れば、母が言っていた「女優」が現実になるのではないかと思いカメラを向けました」「スクリーンに映し出しているものの奥を見届けてほしい」と、撮影にあたっての思いや撮影しての感想を語っていました。
原田美枝子監督、ありがとうございました!

3日目のロビーステージ最初は、ソラシドさんがMCをつとめ、ノミネート作品の「家族の地図」と「つむぐ」の監督や出演者の方々にインタビューして頂きました。
作品を出すきっかけや撮影にあたっての状況、今後の作品についてなどたくさん語っていただきました!
ノミネート作品の監督さん達、ありがとうございました!

最後のロビーステージは、ソラシドさんがMCをつとめ、昨日表彰式でグランプリ・準グランプリを受賞した松尾豪監督と松本動監督にインタビューして頂きました!
賞を頂いての感想やお互いのノミネート作品を鑑賞しての感想、作品を作る際のきっかけなど笑顔を絶やさず語っていただきました。
グランプリを受賞した松尾豪監督、準グランプリを受賞した松本動監督ありがとうございました!

YMF最後のイベントとなるのは、
YMFのテーマソングでもある「まだ見ぬ世界を映しながら」でおなじみのアンダーグラフさん、2007年に「花」をリリースし世代を越えたヒットとなった、鹿児島県奄美大島出身の中孝介さん、2011年よりシンガーソングライターとして活動している優河さんのスペシャルライブです!

YMFの15回目を記念して三組の方々より披露していただきました。
最初に披露して頂いたのは、シンガーソングライターの優河さん。
「うつつ」、映画『長いお別れ』の主題歌「めぐる」、「瞬く星の夜に」を披露していただきました!

次に、鹿児島県奄美大島出身の中孝介さん。
「サンサーラ」、「花」、映画『多十郎殉愛記』の主題歌「Missing」を披露していただきました!

最後に、アンダーグラフさん。
山形国際ムービーフェスティバルのテーマソング「まだ見ぬ世界を映しながら」、「心の瞳」、「ツバサ」、「君が笑うため生きている」を披露していただきました!

そしていよいよ今年のYMFもフィナーレ!
来場頂いたゲストの方々より「15周年という節目にお呼び頂いて嬉しいです」「これから先も続けていってほしい」といった嬉しいお言葉を頂きました。

最後に吉村和文運営委員長より、ご挨拶を申し上げました。
「15回目という節目の中で、人と人が繋がり、みんなが向かい合いこの会場で出会うことができる。来年の16回目はより素晴らしい映画祭ができる事を心より楽しみにしております。
3日間、また皆さんにご来場いただき、この映画祭をもり立てていただければと思います。
本当にありがとうございました。」

YMF2019、お楽しみ頂けましたでしょうか?
映画三昧、あっという間の3日間でしたね。
今年も様々な方々にご協力、そしてご来場頂き、無事閉幕することが出来ましたこと、心より感謝申し上げます。
来年もここ、ムービーオンやまがたでお会いできることを楽しみにしております!

3日間、本当にありがとうございました!

第15回山形国際ムービーフェスティバル開催概要はこちら