YMF2019レポート

山形国際ムービーフェスティバルYMF

映画祭2日目のスタートを切ったのは、招待作品『赤い雪 Red Snow』の
上映と舞台挨拶です。
山形県内でロケを行った作品で、アラブ・アフリカ圏最大級のマラケシュ国際映画祭2018正式招待、Los Angeles Japan Film Festival2019にて最優秀作品賞、最優秀俳優賞を受賞した作品です!
また、甲斐監督は山形国際ムービーフェスティバル2014 準グランプリを受賞した方です。

舞台挨拶で、甲斐監督は
「2014年に山形国際ムービーフェスティバルでノミネートされた『オンディーヌの呪い』で舞台挨拶をしたのですが、またこの映画祭で舞台挨拶ができることがとても嬉しい」「大きなスクリーンでこの映画を上映できて良かった」と、語っていました。

また、主演の菜葉菜さんは
「甲斐監督と一緒に仕事をしてみたいと伝えたら甲斐監督からオファーをいただけて嬉しかった」「現場で支えていただいたおかげでLos Angeles Japan Film Festival2019最優秀俳優賞をいただいて本当に嬉しかったし皆さんに感謝したいです」と、語っていました。
甲斐監督・菜葉菜さん、ありがとうございました!

続いては、招待作品『劇場版 そして、生きる』の
上映・舞台挨拶が行われました。
この作品は、2011年3月11日に起こった東日本大震災後に東北で出会った2人が運命に翻弄されながらも強く美しく生き抜く姿を描いた感動作。劇場版は、WOWOWで放送された全6話の物語を凝縮して再編集した作品です!

舞台挨拶では
観客の方との質疑応答が行われたり、有村架純さんからは、岩手や気仙沼での撮影の様子、月川翔監督からはその場の景色、風景を重要視して撮影されたというお話を伺うことができました。
月川翔監督、有村架純さんありがとうございました!

続いては、招待作品『MANRIKI』
上映・舞台挨拶が行われました。
映画プロデューサーや監督としても注目を集める齋藤工さんと芸人・永野さんが企画・プロデュースを手がけ、永野さんの脚本、斎藤工さんの主演による作品です!

舞台挨拶では
永野さんは「こんな大きなスクリーンで作品が上映されることはなかったので、多くの人に見てもらえて嬉しかった」「この作品を作るまで数々の苦難がありましたが皆さんの協力のもと無事作品を作り上げる事ができた」と語っていました。
また、この作品に出演した山形出身の芸人あがすけさんは「自分があまり映っていない所でも1シーン1シーンを大切にしていた」「一度ではなく何回も見る事で様々な発見があるので、この作品を何度も見て欲しいです」と語っていました。
永野さん、あがすけさんありがとうございました!

続いては、招待作品『越年 Lovers』
上映・舞台挨拶が行われました。
日本、台湾、マレーシアを舞台に三組の男女が織りなす恋愛模様を描いた作品です!
日本の物語は、共に山形出身の峯田和伸さん、橋本マナミさんを主演に山形で撮影が行われました。
上映後に行われた舞台挨拶では、映画を観た観客の方からの質問コーナもありました

監督からは
「日本の小説家 岡本かの子の小説を読んで感銘を受けた。私も日本で映画を作ってみたいと思ったのがきっかけです」「山形の写真を見せていただいた時に真っ先に山形で撮影したいと思いました」 また、出演者からは
「セリフが方言だったので、地元の方達から助けてもらいました」と語っていました。
郭珍弟監督、橋本マナミさん、菜葉菜さん、吉村和杉さんありがとうございました!

今年は15周年という節目。新企画としてロビーステージでのインタビューを行いました。
ロビーステージ最初にスタートしたのは、応募総数187作品中10作品に残り、ノミネートされた監督達のインタビューです!
作品を作るきっかけや見どころ、伝えたかった想いなど貴重なお話をしていただきました。
この後の表彰式ではどの監督の作品がグランプリ・準グランプリになるのかが楽しみです!
ノミネート作品の監督のみなさん、ありがとうございました!

続いてのロビーステージは、ソラシドさんがMCをつとめ、今年YMFアンバサダーに就任した、結城貴史さんのインタビューが行われました。
インタビューに対して、結城貴史さんは「今年のYMFは会場の雰囲気が大きく変わった、もっと山形の映画を広めて欲しい」「第13回山形国際ムービーフェスティバル2017のコンペティションで自分が出演した『ピカレスカ〜Novela Picaresca〜』がグランプリになり山形から世界に広がり、13個のグランプリ賞を受賞できて嬉しかった」と語っていました。
結城貴史さん、ありがとうございました!

続いてのロビーステージは、ソラシドさんがMCをつとめ、佐藤広一監督のインタビューが行われました。
佐藤広一監督は、第1回山形国際ムービーフェスティバル2005で審査員特別奨励賞を受賞し、現在では山形でドキュメント映画を中心にメガホンを取られている監督です。
インタビューに対して、「最初はカメラマンとして仕事をしていたが、仕事を通して私自身でも出来るのではないかと思ったのがきっかけでドキュメント映画を始めた」「最初の映画祭より会場の雰囲気が大きく変わった。監督や俳優さんが沢山参加されていて、より賑やかな映画祭になった」と語っていました。
佐藤広一監督、ありがとうございました!

2日目最後のプログラムとして、メイン会場では表彰式が行われました。
最初に、これまで長きにわたり、YMFにご協力・ご尽力をいただいた
村川透監督、船越英一郎様、行定勲監督、浅野博貴様、萩尾友樹様の5名の皆様に感謝状を送らせていただきました。

そして、いよいよYMF2019各賞の発表!

今年、ノミネート作品10作の中からグランプリに輝いたのは…

松尾豪監督「グラフィティ・グラフィティ!」でした!
田舎と都会の真ん中で勃発する、ジジイと女子高生のある戦いの物語を描いた作品。
松尾豪監督は、
「こんなステキな映画はない、貴重な体験をさせて頂いて一生忘れられない思い出になりました」と、喜びを語りました。
松尾豪監督、おめでとうございます!

また、準グランプリは松本動監督『カセットテープ』が、
船越英一郎賞(最優秀俳優賞)は『つむぐ』涼邑芹さん、『Lemon&Letter』品田誠さんが獲得しました。

受賞された皆さん、おめでとうございます!

表彰式のあとは、ロビーでのレセプションパーティー! 様々な作品の監督、俳優の皆さんが交流を楽しんでいる様子でした。

昨年より多くの方にパーティに参加していただきました!
パーティー会場ではその場で餅つきが行なわれていたり、山形県産名物「芋煮」が振る舞われていました。

いよいよ明日は最終日!
最終日も内容盛り沢山でレポートいたします!

第15回山形国際ムービーフェスティバル開催概要はこちら