迷子の海辺
監督 梅田寿美子 脚本 梅田寿美子
出演 仲街よみ 入江崇史 広澤草 森山翔悟 辻󠄀文丈 新海ひろ子
小俣一生 児玉充希
(13分35秒)
すべての「迷子の大人」に贈る物語。
海辺にある不思議な小屋へ迷い込んだ夜海。 そこは心の迷子になってしまった人々が集まる“大人の迷子あずかり処”だった。あるラジオパーソナリティーの男は架空のラジオ番組を続け、ある女は砂に卵を埋めて水をやり、ある手品師はダルマとたぬきの置物を相手に手品を披露し、ある若者は水で一杯の金魚鉢に歯車を落とし、ある婦人は砂の入ったカップを並べてお茶会をする。小屋に居る大人たちは一見奇妙だが、一人一人が迷子になった理由を抱えていた。「あなたはどうして迷子になったの?」その問いに、夜海の中である記憶が蘇ってゆく。果たして、夜海はなぜ迷子になってしまったのか…?
梅田寿美子 うめだ すみこ
1988年・東京都生まれ
東京都在住
脚本家。2013年「牙狼<GARO>~闇を照らす者~」でデビュー。2017年「絶狼〈ZERO〉-DRAGON BLOOD-」では全話を執筆。他『ROKUROKU』、「レゴフレンズ」等。『迷子の海辺』で初監督を務める。
大人になるほど、急に涙が止まらなくなったり、漠然とした不安に押しつぶされそうになったり、ダメとわかっていても道を踏み外したり、どんどん迷子になっていくような気がします。でも誰かに「大丈夫だよ。みんな迷子なんだから」と言ってもらえたら、ちょっと楽になれるかもしれない。と思って、この物語を作りました。