家族の地図
監督 水口紋蔵 鷲頭祥伍 脚本 鷲頭祥伍 中藤翼
出演 岩城滉太 畑中タメ 板野成美 宮野慎太郎 伊奈聖嵐 杉岡あきこ 宍戸英明 津崎れい子
(17分37秒)
七里ガ浜を舞台に繰り広げられる、不器用な家族の切ない物語
江ノ島電鉄・七里ヶ浜駅の職員・岩井広大。5年前に写真家の母親を病気で亡くし、その時をきっかけに父親も蒸発した。家族の絆を失いながらも、一人コツコツと努力を重ね、持ち前の明るさと爽やかさで岩井は仕事もできるように成長し、地元の人からも愛される存在になっていた。しかし、岩井に想いを寄せる福原弥生との私生活は決して、うまくいっているとは言えなかった。そんなある日、岩井の勤め先に初老の男がアルバイトの面接を受けにやってくる。その男は5年前に蒸発した父親・恩田洋平だった。その日以来、父と子が同じ職場で働く奇異な時間が始まる。そして、父・恩田が岩井の元にやって来た本当の理由が徐々に明かされていく。
水口紋蔵 みなくち もんぞう
1997年・東京都生まれ
東京都在住
中学1年生の時から実写を主体とした映像表現を追求してきた。 現在、武蔵野美術大学造形学部映像学科在学。ドキュメンタリー、WebCM、企業VPなど多岐にわたる領域に携わると同時に、映画製作に励んでいる。
鷲頭祥伍 わしず しょうご
1985年・北海道生まれ
東京都在住
吉本芸能総合学院(NSC構成作家コース7期)卒業。現在は、劇団マチダックスの代表、タレントのプロデュース、映画監督、構成作家としてマルチに活動中。初作品『霞ゆく瞳に宿る灯火』に続いて、本作が2作品目となる。
タイトルにもある「地図」というのは、絆のメタファーである。家族の中での立ち位置だったり、距離感の取り方を、特異な家族の形を取り上げ、その部分をクローズアップした。 また、これからの父の人生、そして、息子の人生、それぞれの行き先を指し示す道しるべを自分自身の生き方と重ねて見ていただきたい。