小学校~それは小さな社会~〈4/11(金)〉

 
小学校~それは小さな社会~
© Cineric Creative / NHK / Pystymetsä / Point du Jou
 

イギリ桜が満開の4月。新年度は入学式から始まる。授業が始まり、1年生は挙手の仕方や廊下の歩き方、掃除や給食当番など、集団生活の一員としての規律と秩序について初めて学ぶ。そんな1年生の手助けをするのは6年生だ。小さくてまだ何もわからない1年生も、わずか6年の間に自分が何者であるかという自覚を持ち、6年生にふさわしい行動を取るようになる。

主人公は学校そのもの。カメラは、1年生と6年生に焦点を絞り、春夏秋冬、彼らの学校生活を追う。

コロナ禍において学校行事実施の有無に悩み、安全と犠牲をめぐる議論を重ねる教師、社会生活におけるマナーを学んでいく1年生、経験を重ね次章への準備を始める6年生……。3学期になり、2年生に進む1年生は、新1年生のために音楽演奏をすることになる。彼らは社会の一員として生きていくために、ものごとをやり遂げる責任感や、そこで得られる達成感を感じて学び、また“誰かのために何かをする喜び”も体験するのだ。

桜のつぼみがほころび始め、また新年度が始まる。ス人の父と日本人の母を持つ山崎エマ監督は、日本の公立小学校~インターナショナルの中高一貫校を卒業し、アメリカの大学へと進学。そこで、自分の強みは、小学校時代に学んだ”責任感”や”勤勉さ”に由来していることに気づく。公立小学校で150日、のべ4,000時間という前代未聞の長期取材を実施した本作からは、<今、日本人に伝えたい、大事なこと>が見えてくる。教室の掃除や給食の配膳などを子ども自身が行う国は少なく、日本式教育「TOKKATSU」は海外で注目を集めている。本作が教育大国フィンランドでロングラン・ヒットになったこと、アメリカやドイツ、韓国などの映画祭で受賞されたことは、その証と言ってもいい。日本人である私たちが当たり前にやっていることは、海外から見ると驚きでいっぱい!小学校を知ることは、未来の日本を考えることだと作品は投げかける。
 


監 督 ⼭崎エマ
時 間 99分

捨て
公式サイト
 


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