シネマ旭

ごあいさつ

  第13回山形国際ムービーフェスティバル(YMF2017)が開催できますことは、多くの皆様のご支援、ご協力の賜物であり、厚く御礼申し上げます。

 2005年より山形市七日町の、建設当時は東北で最大と言われたレトロな映画館「シネマ旭」で産声を上げた山形国際ムービーフェスティバル(YMF)は、2008年より現在の「ムービーオンやまがた」に開催場所を移し、継続してまいりました。
 やはり、“継続は力なり”であります。

 「才能よ、雪に埋もれるな。」のキャッチコピーの通り、私たちは多くの若き才能の「煌めき」と出会ってきました。
 日本では最大級のスカラシップ(上限1,000万円)を活用し、受賞監督たちが製作した映画が、次々と世界から評価を受ける喜びを共感することができました。
 2008年にアメリカのオースティン映画祭でグランプリを受賞した三宅伸行監督の「Lost&Found」、2009年に同じくオースティン映画祭で最優秀観客賞を受賞した山田篤宏監督の「ハッピーエンド」、そして、今年、ホノルル国際映画祭で最優秀外国映画賞を受賞した上野山雅也監督の「狐独KODOKU」。これらのスカラシップ作品が、本場アメリカでも評価を受けたことは、山形国際ムービーフェスティバル(YMF)の誇りとなります。
 また、今年、山田篤宏監督がキノフィルムズの新人監督賞でグランプリを受賞したことも、ハッピーなニュースとして私たちYMF関係者の心に届きました。

 2015年からは、山形国際ムービーフェスティバル(YMF)のスカラシップ制度が大きく変わりました。
 優秀な監督に対し、全国デビューの機会を創るプロジェクトが始まり、製作資金も1億円とし、全国上映へと道を開くことになりました。

 今年は、289本の作品が全国から寄せられました。以前は、興行経験がない方を対象にしていた応募の規制をはずし、経験がある方も応募が可能となっております。
 それにより、間違いなく、最終ノミネート作品として残った10作品は、とても力のある作品と確信しています。
 また、選考委員には今年から新たに、これまで日本テレビの映画プロデューサーとして多くの映画作品を手掛けられた奥田誠治さんが加わりました。そして、特別顧問には、『ぐるりのこと。』などをプロデュースされた大和田廣樹さんが加わりました。

 山形国際ムービーフェスティバル(YMF)は、「はじまり」から、12年という時間が経ちました。
 「不易と流行」はいつの時代も、その時「生命」が宿る瞬間を表現する上での要諦です。
 まさに映画そのものが、その時代や社会を映す鏡であり、人類が積み重ねた時間や歴史の分量だけ、時代が映画に要求する視点が多様化することは言うまでもありません。
 だからこそ、『映画祭』は、時代や空間を越え、「今、この瞬間に、このフィルムを、このスクリーンに映し出したい」という、願いがあふれる場所となるのでしょう。
 山形市は今、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「創造都市ネットワーク」映画分野への加盟を目指しております。
 近い将来、この東北・山形が映像都市としての世界での市民権を得ることになるでしょう。
 国際社会が混沌としている今、まさに映画の力が問われております。
 社会は人が作り、時代は人が動かしていきます。
 私たちは、芸術性が非常に高い、「映画」という世界を維持していく為には、さらなる産業としての高みに向かわなければなりません。芸術文化と経済の両価性(アンビバレンス)が必要な時代なのです。
 一人でも多くの、映画を愛してくださる方に応えるためにも、山形国際ムービーフェスティバル(YMF)が、その機会になれば幸いです。

 今年もまた、多くの皆様と出会い、新しい物語が始まることを願ってやみません。
 最後に、遠路はるばる東北の奥深い地まで足を運んでいただいた、中央でご活躍中の皆様、東北地方でご協力いただいた多くの皆様方に、心より御礼申し上げ、御挨拶といたします。



平成29年11月

山形国際ムービーフェスティバル 運営委員長
山形県興行生活衛生同業組合 理事長
株式会社東北ケーブルテレビネットワーク 代表取締役社長
株式会社MOVIE ON 代表取締役社長

吉村和文

吉村和文

Yamagata international Movie Festival 2017

才能よ、雪に埋もれるな。

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