若い才能が花開く瞬間と素晴らしい映画作品に没頭できる
濃厚な時間がここにあります。

世界各国の応募から選ばれたノミネート作品の上映とグランプリが決まる表彰式。
招待作品や豪華キャストによる舞台挨拶。

様々な角度から映画とふれあい、映画を楽しめる時間。
多くの出会いがあり、映画好きが集まる場所。

第12回山形国際ムービーフェスティバルが開幕します。

シネマ旭

ごあいさつ

 2016年、今年は様々な革新や変動があった年となりました。

 4月14日から続いた熊本地震は、大きな被害と共に、「いつまで地震が続くのか?」という恐怖の爪痕を人々の心に残しました。
 熊本県出身のYMF山形国際ムービーフェスティバル関係者には、行定勲監督や小山薫堂氏などがおり、大変な痛みを心に負われました。
 その後のお二人の活動は、熊本県の復興に寄与するものであり、多くの方々のご協力をお願いしたいと思います。
 今回のYMF山形国際ムービーフェスティバルでも上映する行定勲監督作品「うつくしいひと」は、全国各地でチャリティ上映され、入場料の中から熊本県への復興支援金として寄付されています。YMF山形国際ムービーフェスティバルでもご協力したいと思います。

 8月5日から始まったリオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピックでは、日本選手の活躍によるメダルラッシュで、近年にない盛り上がりをみせました。特に、金メダルではなくとも、銀メダルや銅メダル、あるいは入賞と、常に上を向き、前に進もうとするアスリートたちの姿が感激をよびました。

 また、野球、サッカーに続く3つめのメジャースポーツとして、プロバスケットボールの「Bリーグ」が9月22日に開幕しました。
 全国36チームがしのぎを削っており、スポーツとエンターテイメントの融合という、新たなチャレンジが始まりました。

 そして私たちがかかわる「コンテンツ」や「ソフト」、「映像作品」の世界も、大きな革新の年となりました。
 通常のデジタル(2K)の世界から、4K、8Kの放送が始まり、テレビ業界は「テレビの高度化」へと向かっております。同時に、スマートフォンやコンピューターなどのIPの波も「テレビのスマート化」を進めており、テレビ、パソコン、タブレット、スマートフォンと4スクリーンの時代に突入しました。さらに、映画館のスクリーンも加えると、5スクリーンの時代となり、同じ映像が5つの出口から戦略的に出ていく時代となっています。
 このコンテンツや映像の革命は、これまでのサプライチェーンの流れすら変えようとしており、オン・スケジュールからオン・デマンドへと「ペイパービュー」の時代となり、Netflix(ネットフリックス)やHulu(フールー)などの新たなビジネスモデルの登場につながっています。

 今年の YMF山形国際ムービーフェスティバルでは、Netflixでしか見ることができなかった、あの又吉直樹作品(芥川賞受賞)「火花」全10話を、大スクリーンで上映します。YMF常連の廣木隆一監督が映像化、加藤正人氏が脚本、古賀俊輔氏がプロデュースし、素晴らしい作品となりました。
 その他にも「ぼくのおじさん」「私立探偵 濱マイク ~サクラサクヒ~」「スワロウテイル」「孤高のメス」「スウィングガールズ」「繕い裁つ人」「LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標」など話題の作品が招待作品として上映されます。

 コンペティションにおいては、2008年の297作品を超える308作品の応募がありました。
 前回よりスカラシップ制度を、上限1,000万から1億円とし、全国上映へと道が開けたことが要因の一つであると思います。

 2005年「才能よ、雪に埋もれるな。」をキャッチコピーとしてスタートしたYMF山形国際ムービーフェスティバル。
 当時は、山形市七日町の古びた、しかし、とても歴史を感じる「シネマ旭」が会場でした。今は世界的工業デザイナーの奥山清行氏がデザインした「ムービーオン」を、その拠点として開催しています。
 今年で12回目の開催に至ったことを、心より厚く御礼申し上げます。
 選考委員長の村川透監督、船越英一郎氏、古賀俊輔氏はじめ映画業界のオーソリティーの皆さん、さらには、特別顧問の小山薫堂氏、行定勲監督、ヤン・ヨンヒ監督などのお力により、本当に素晴らしい映画祭に育てていただきました。
 また今年から、ウィリアム・アイアトン氏(元ワーナーエンターテイメント ジャパン 代表取締役社長)、脚本家であり日本シナリオ作家協会理事長の加藤正人氏、MX4Dのエキスパートであるソニービジネスソリューションの條々淳氏の3名を選考委員に加え、より専門的な厳しい目で「未来の才能」を見つけたいと願っております。

 まさに、その作品の力がすべてを変えるということが、新海誠監督の「君の名は。」で証明された通り、私たちが願う、とてつもない「才能」が、このYMF山形国際ムービーフェスティバルから放たれることを心より祈念し、御礼と感謝のご挨拶とさせていただきます。


平成28年11月

山形国際ムービーフェスティバル運営委員長
株式会社東北ケーブルテレビネットワーク代表取締役社長
山形県興行生活衛生同業組合 理事長
株式会社MOVIE ON代表取締役社長

吉村和文

吉村和文

Yamagata international Movie Festival 2016

才能よ、雪に埋もれるな。

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