シネマ旭

ごあいさつ

 第14回山形国際ムービーフェスティバル(YMF2018)が開催できますことは、多くの皆様のご支援、ご協力の賜物であり、厚く御礼申し上げます。

 2005年より山形市七日町の、建設当時は東北で最大と言われたレトロな映画館「シネマ旭」で産声を上げた山形国際ムービーフェスティバル(YMF)は、2008年より現在の「ムービーオンやまがた」に開催場所を移し、継続してまいりました。

 「才能よ、雪に埋もれるな。」のキャッチコピーの通り、私たちは多くの若き才能の「煌めき」と出会ってきました。
日本では最大級のスカラシップ(上限1,000万円)を活用し、受賞監督たちが製作した映画が、次々と世界から評価を受ける喜びを共感することができました。

 2015年からは、山形国際ムービーフェスティバル(YMF)のスカラシップ制度が大きく変わりました。優秀な監督に対し、全国デビューの機会を創るプロジェクトが始まり、製作資金も1億円とし、全国上映へと道を開くことになりました。

 今年は、271本の作品が全国から寄せられました。以前は、興行経験がない方を対象にしていた応募の規制をはずし、経験がある方も応募が可能となっております。
 それにより、間違いなく、最終ノミネート作品として残った10作品は、とても力のある作品と確信しています。
 また、今年から選考委員に、本格的社会派ドラマ「連続ドラマW」シリーズなど数々の作品を制作しているWOWOWより、事業局長の石垣裕之さんが加わりました。

 山形国際ムービーフェスティバル(YMF)は、「はじまり」から、13年という時間が経ちました。
 「不易と流行」はいつの時代も、その時の「生命」が宿る瞬間を表現する上での要諦です。
 まさに映画そのものが、その時代や社会を映す鏡であり、人類が積み重ねた時間や歴史の分量だけ、時代が映画に要求する視点が多様化することは言うまでもありません。
 だからこそ、『映画祭』は、時代や空間を越え「今、この瞬間に、このフィルムを、このスクリーンに映し出したい」という、願いがあふれる場所となるのでしょう。
 
 昨年10月31日、山形市は、ユネスコ「創造都市ネットワーク」に、国内初となる映画分野での加盟が認められました。今回の申請で、山形市は14回目を迎える山形国際ムービーフェスティバル(YMF)や1989年から開催を続ける山形国際ドキュメンタリー映画祭などの実績活動、東北芸術工科大学などによる作家育成の支援態勢、地域の多彩な文化や芸術などをアピールし、この東北・山形が映像都市としての世界での市民権を得ることができました。
 また、映画分野への加盟を受け、今年9月28日、29日に、全国の映画上映関係者が一堂に会する「全国コミュニティシネマ会議2018in山形」が山形市で開催されました。ユネスコ「創造都市ネットワーク」映画分野に加盟する、ブラッドフォード(イギリス)、釜山(韓国)、山形市の3都市による国際会議やパネルディスカッションも行われました。

 私たちは、芸術性が非常に高い、「映画」という世界を維持していく為には、さらなる産業としての高みに向かわなければなりません。芸術文化と経済の両価性(アンビバレンス)が必要な時代なのです。
 一人でも多くの、映画を愛して下さる方に応えるためにも、山形国際ムービーフェスティバル(YMF)が、その機会になれば幸いです。

 今年もまた、多くの皆様と出会い、新しい物語が始まることを願ってやみません。
 最後に、遠路はるばる東北の奥深い地まで足を運んでいただいた、中央でご活躍中の皆様、東北地方でご協力いただいた多くの皆様方に、心より御礼申し上げ、御挨拶といたします。



平成30年11月

山形国際ムービーフェスティバル 運営委員長
山形県興行生活衛生同業組合 理事長
株式会社東北ケーブルテレビネットワーク 代表取締役社長
株式会社MOVIE ON 代表取締役社長

吉村和文

吉村和文

Yamagata international Movie Festival 2018

才能よ、雪に埋もれるな。

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