

LostNotes
監督 小林且弥 脚本 齋藤孝
出演 小島藤子 三河悠冴 近藤芳正
(24分13秒)
いつから、あれを過去にしたんだろう。
大学時代の友人の結婚式で、久しぶりに京都を訪れた遙。かつてバンド仲間とよく通っていた店には、遙のことを思い出せない店主・陽一郎と、アニメーターを目指す若者・健太がいた。過去を共有していたはずの陽一郎と、これから自分の夢に向かって歩もうとする健太。そんな二人との束の間の交流のなかで、遙はいつしか遠ざかっていた音楽と、あの頃の自分にふと目を向ける。やがて帰京のためバスターミナルへ向かった遙は、到着したバスを見送る。そして向かった先は、ある一軒の楽器店。失ったのか、諦めたのか、それともただ「保留」していただけなのか。店内に並ぶギターを前に、遙の中で止まっていた時間が、静かに動き始める―。


小林且弥 こばやし かつや
1981年・山口県生まれ 東京都在住
俳優として映画「凶悪」「あゝ荒野」などに出演。
2022年に映像プロダクションSTUDIO NAYURAを設立。
2024年、ピエール瀧主演「水平線」で長編映画監督としてデビュー。

やめると決めたわけではないのに、気づけば遠くなっているものがあります。仕事や生活、環境が変化するなかで、いつの間にか距離ができていた。それは、なくなったわけでも失ったわけでもない。
遙がもう一度ギターに目を向けるまでの、そのほんの小さな心の揺れを、この映画では見つめたいと思いました。


