第21回山形国際ムービーフェスティバル

NOVA

作品概要

NOVAノヴァ

監督 寺田悠真 脚本 寺田悠真
出演 西村カロリナ 北原ジョゼルイス ブンシリ 山田キヌオ 袴田吉彦
(25分)

時代に合わせて変わるべきなのか

日系ブラジル人の娘ジェシカは、夢を追い地元を離れて東京へ渡るが、急速に進むAIの台頭によって仕事を失ってしまう。
絶望の中にいる彼女の前に、10年以上絶縁状態にあった父カルロスが突然姿を現す。彼もまた時代の変化に翻弄され、アジアからの労働者に職を奪われ、最後に東京で暮らす娘に会うためにやって来たのだった。
再会を果たした二人は互いの過去や価値観の違いから激しく衝突し合いながらも、時代に弾き落とされた存在として共に仕事と人生を模索する旅に出る。
東京で出会う様々な人々や文化との触れ合いを通じて、彼らは自らのルーツと真剣に向き合い、やがてそれぞれにとっての新しい生き方と希望を見出していく。

監督プロフィール

寺田悠真

寺田悠真 てらだ ゆうま
1994年・石川県生まれ
東京都在住
日本映画大学演出コース卒業。大学在学中の監督作品日韓合同短編映画『腰抜け』にて数多くの映画祭に入選。
現在、フリーランスで助監督として活動中。助監督の代表作に『シン・ウルトラマン』『ガリレオ』『リボルバー・リリー』がある。

この作品で伝えたかったこと

この映画は、AIの進化と移民労働者の増加が進む現代社会で取り残された人々の物語。
日系ブラジル人の娘はAIに仕事を奪われ、父は若い労働者に取って代わられる。1990年入管法改正で永住権を得た日系人も、特定技能制度により立場は不安定に。
ハリウッドでのAI雇用喪失の体験と日本の移民問題を背景に描かれる。

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