第20回山形国際ムービーフェスティバル

白縹

作品概要

白縹しろはなだ

監督 上條大輔 脚本 上條大輔
出演 永田凜 寺尾海史 内山あかり 吉田莉桜 古河耕史 原岡梨絵子
   鶴岡凜奈 田島永進 横山撫々子 片桐仁 相島一之
(32分18秒)

私たちがお父さんと話すには、
お酒(これ)しかなかった。

長崎県・佐世保市にある老舗酒造の蔵主・竹多建造は絵に描いたような職人気質の男。その蔵を継ごうとする、蒼・潮・渚の3兄妹。3人は何度も自分の酒を作ろうと試行錯誤するが、父が本当の意味で納得するものが作れず、家族関係は良好とは言えなかった。その鎹となっていたのは母の幸恵であったが若くして他界してしまう。母の死を機に東京で自分の居場所を探す末っ子の渚であったが、父が認知症を患い一時故郷へと戻る。数年ぶりの実家であったが、家族関係は悪化する一方で辟易する渚。だが父の症状は深刻化し、次の新酒お披露目が最後の機会になるかもしれないと知った渚は、潮と共に新酒作りを試みるが…そこには高い壁が立ち塞がっていた。

監督プロフィール

上條大輔

上條大輔 かみじょう だいすけ
1979年年・山梨県生まれ
東京都在住
Angle-Pictures所属。
幼少期から映画業界に憧れ、中学生の頃から映画制作を試みる。美術大学を卒業後、国内外の映画制作に多く携わり、様々な監督に師事。現在は映画・ドラマ・CM・舞台などの演出、脚本を中心に幅広く活躍している。

この作品で伝えたかったこと

相手を思う気持ちは同じでも、人によってその伝え方は様々。お互いに最適な対話ツールを探すことが、相互理解には必要不可欠です。この不器用な家族はそのツールが見つからず、すれ違い、ぶつかり、時を経てようやく、唯一の共通言語に辿り着きます。この映画が大切な人と向き合うきっかけになれたらなら何より嬉しいです。

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