第20回山形国際ムービーフェスティバル

⿇雀と指輪

作品概要

⿇雀と指輪

監督 野村次郎 脚本 野村次郎
出演 竹石悟朗 那海 城也 中⼭卓也 池⽥良
(29分59秒)

⿇雀は⼈⽣の縮図。
移り変わる盤⾯に対応し、
運を引き寄せ勝利(しあわせ)を掴むー

とある洋館で、⼀⼈の⼥性と三⼈の男性が⿇雀に興じていた。洋館の持ち主・華、政界を賑わせる若き議員の堂之上、⽣まれながらに多くの財と⼒を持ち合わせた加持、そして、卯建の上がらない⼩説家の⼭郷の四⼈。
「俺の役割は引き⽴て役、かませ⽝」⼀⼈負けが続いた⼭郷は、気分転換にと外へ煙草を吸いに出る。そこに、⼀⼈の男が話しかけてきた。
「この箱をあの洋館の持ち主に渡してくれませんか?」
⼩さな箱を受け取った⼭郷は、その箱を華に⼿渡す。彼⼥は箱を開け、そこにあるものをじっと⾒つめた。
後⽇、⼭郷は華から呼び出しを受け、再び洋館を訪れる。すると華は⼭郷に向かって⼀つの昔話を語り始める…華の秘めた過去と、想いと、その箱の持つ意味についての昔話をー。

監督プロフィール

野村次郎

野村次郎 のむら じろう
1978年・福井県生まれ
千葉県在住
神奈川⼤学英語英⽂科を卒業後、映像制作会社に⼊社、技術部へ配属、カメラ助⼿としてキャリアをスタート。23歳でフリーに転⾝。30歳で撮影技師としてデビュー。ドラマや映画等を⼿がける。
⽇本映画撮影監督協会会員。
今作が初監督。

この作品で伝えたかったこと

⼈はそれぞれ悲しい過去を背負って⽣きている。悲しみに囚われてしまうと⾝動きが取れなくなってしまう。無情にも時は流れ、環境は刻⼀刻と変化していく。過去を変えることはできない。その過去と向き合い、それを受け⼊れることにより環境の変化、⾃分の変化に気づき⼀歩踏み出せる。きっとそんな時に運命は味⽅する。

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