第18回山形国際ムービーフェスティバル

ミヌとりえ

作品概要

ミヌとりえ

監督 全辰隆 脚本 全辰隆
出演 イ·ジス ペク·ゴニ イム·ジヒョン
(26分19秒)

私たちは、歴史を乗り越え分かり合うことができるのだろうか?

亡くなった祖父が残した手紙を携え、韓国の群山という町にやって来た日本人のりえ。
群山は祖父の故郷であり、昔建てられた日本式家屋がまだ残っている町である。
りえは祖父が書き残した手紙の受取人である木村敬子という人を探そうとする。しかし手紙に書かれていた住所は古い住所であったため、簡単には見つからない。それに木村敬子という人物がまだその住所に住んでいるのかも分からない。
それでもりえはゲストハウスで出会った韓国人の青年ミヌの助けを借りながら、手紙を届けるために木村敬子という人物を探して歩き回る。
そしてりえは、日本の統治時代に群山に暮らしていた祖父の秘密を知ってしまう。

監督プロフィール

全辰隆

全辰隆 ちょん じにゅん
1989年・秋田県生まれ
東京都在住
在日韓国人3世。高校卒業まで秋田で過ごし、その後韓国語を学ぶために渡韓。ソウル大学在学中に映画サークルに入り、映画制作を始める。本格的に映画を学ぶため韓国芸術総合学校の修士課程にて映画の演出を学ぶ。現在は東京在住。

この作品で伝えたかったこと

日韓の歴史は複雑です。近年関係は悪化し、さらにコロナ禍により交流は激減しました。このままだとさらに関係は悪化するだろうと危惧し、脚本を書き始めました。
個人ができる平和への貢献は、色んな友人を作り、世界に興味を持つことだと思います。そして映画の力で他人を想う共感力を伸ばせるはずだと、私は信じています。

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