第18回山形国際ムービーフェスティバル

湖の底から見る風景

作品概要

湖の底から見る風景

監督 森実知子 脚本 森実知子
出演 清家栄一 上水流大陸
(14分01秒)

罪深い男が初めて自分の罪に気付く、時既に遅し

人気推理作家の芥川はスランプに陥っていた。トリックはピカイチだが、ストーリーに奥行きがないと新人の編集者にまで圧力をかけられる始末。
湖の側の別荘に籠る芥川の前にファンと名乗る直木が現れ、住み込みのアシスタントとして雇って欲しいと自作の原稿を渡す。直木のストーリーを紡ぐ才能に圧倒される芥川。表向きは家政婦兼アシスタントとして、実際は芥川のゴーストライターとして雇われる直木は家事も創作も完璧にこなす。
全てが上手くいき過ぎている事に気付かない芥川。

監督プロフィール

森実知子

森実知子 もり みちこ
1985年・香川県生まれ
東京都在住
サンタモニカ大学舞台芸術学科卒業。ステラ・アドラー・コンサバトリー、イヴァナ・チュバック・スタジオ等で演技を学ぶ。帰国後、鴨下信一、松田秀知の下で演出を学ぶ。現在は主に映画監督、脚本家、女優として活動している。

この作品で伝えたかったこと

無知の罪は許されるのか。人は誰でも愚かな過ちを犯す。 ミステリー、ホラーといったジャンルはタブーがない。
閉じ込められた空間で観客は静かな目撃者となる。じわじわと沸く恐怖を感じて頂きたい。
あなたに‘好都合’な人が現れたら、今一度ご自身の行いを振返ってみてはいかがだろうか。

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