第16回山形国際ムービーフェスティバル

愛をたむけるよ

作品概要

愛をたむけるよ

監督 団塚唯我  脚本 団塚唯我 
出演 金澤卓哉 鶴田理紗
(29分)

楽しい楽しい楽しかった死にたいー。

幼少期に母を自殺で亡くした三戸兄弟は、東京で2人きりのひっそりとした生活を送っていた。兄の祐介(27)は、ある夜、橋から飛び降りようとする、母とよく似た女性・菜月(28)と運命的な出会いを果たし、次第に惹かれていく。その様子をアパートのベランダからじっと眺めている弟の章大(22)。それから数週間がたち、章大は期せずして菜月の秘密を知ってしまい、それを機に、彼らはようやく過去の自分達、母や父との関係について向き合い始めることになるー。
丹念な日常的セリフで形取られた会話劇の中に時代の不思議な共感性を持った、命や家族の捉え方、兄弟同士の違った人生観についてテーマを据えた中編作品。

監督プロフィール

団塚唯我

団塚唯我 だんづか ゆいが
1998年・東京都生まれ
東京都在住
慶應義塾大学環境情報学部中退後、映画美学校フィクションコース22期を修了。同校の修了制作である『愛をたむけるよ』がなら国際映画祭、下北沢映画祭他いくつかの映画祭で入選、受賞。

この作品で伝えたかったこと

今回の作品は実体験から作り上げていった作品なのですが、僕が昔から考えていた親子の関係性だったり、命のあっけなさをテーマに据えて制作いたしました。結果として、親への愛を昇華して前に進んでいくことの重要性を痛感いたしました。今回の作品を通じて、皆さん自身ともそういった人生観について共有できれば幸いです。

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