YMF REPORT
今年も山形国際ムービーフェスティバルがスタートしました。
「才能よ、雪に埋もれるな。」をテーマにこの映画祭も今年でなんと11回目を迎えます。
ムービーオン山形にある東北最大級のスクリーンに上映される招待作品の数々。
そして2日間にわたり上映されるノミネート作品。
会場にもたくさんの人達が訪れて映画に触れる3日間が始まります。
1日目 YMF初の試み「スペシャルアニメデー」
今年は、初の試みとして、アニメだけを上映する日「スペシャルアニメデー」企画が実現!
「銀河鉄道999」、「長靴をはいた猫」、「ワンピース デッドエンドの冒険」と、名作3本が揃っています。
そしてなんと、それぞれの回で豪華声優陣によるスペシャルアニメステージが開催されました!
参加してくれた声優の皆さんはコチラです。
小原乃梨子さん 野村道子さん 肝付兼太さん 山口勝平さん
なんと、このスペシャルアニメステージではトークショーだけでなく、生アフレコまで披露してくれたんです。
さらにサプライズゲストで、「クレヨンしんちゃん」の監督などをつとめるムトウユージさんも登場!
とても貴重な体験に、会場も拍手の嵐。山形でこんなステージを観れるなんて感動です。
2日目 熱すぎるトークセッション、そしていよいよ表彰式!
表彰式がおこなわれる2日目がやってきました。関係者もこの日に集中し、ノミネート監督の皆さんも続々と来場。
たくさんの映画人があちらこちらで見かける中、まずは招待作品を3本上映!
1本目は、残念ながらお仕事の都合で来場できなかった、林海象監督の作品「THE CODE/暗号」。
2本目は村川透監督の「あぶない刑事 リターンズ」を上映いたしました。
村川監督の舞台挨拶も行われ、会場には手作りの横断幕を持って村川監督の応援団の皆さんも来場。
さらに村川監督は来年1月に「あぶない刑事」シリーズの最新作、「さらば あぶない刑事」を公開予定!
シリーズの集大成、どんな内容なのか気になります!
3本目は堤幸彦監督の「悼む人」です。
この作品は小説家・天童荒太さんの人気作を映画化したもの。
「原作にどれだけ忠実になれるか」と語る堤幸彦監督の舞台挨拶はとても貴重なお話が聞けました。
招待作品の後は、超豪華ゲストによる1時間のトークセッションを開催!
村川透監督、堤幸彦監督、行定勲監督、ヤン・ヨンヒ監督の4名をお迎えしての映画トークです。
このメンバーで映画を1時間語る!というのは聞いただけで熱を感じますね。
映画の持つ力。映画に対する皆さんの向き合い方。そして映画祭…。様々なお話をお聞きすることができました。
そしていよいよ表彰式です。
運営委員長からは、今年からスカラシップ制度が新たな制度に進化することが発表されました。
なんと、これからは映画製作費を最大1億円に変更。さらに完成した作品は全国100館~150館での上映。
インディーズ映画ではなく、この映画祭から本格的な映画興行を生み出していきます。
この権利はノミネートされた監督全てに与えられるのです!
さぁ、そしてついに発表のときがきました。
結果はコチラ!
グランプリ 「不旋律のソナタ」 岡元雄作 監督
準グランプリ 「おもひでレストラン」 細井尊人 監督
最優秀俳優賞 「ワタシ カレシ ツクル」 美紀乃さん
受賞された皆様、おめでとうございます。
そして表彰式の後は、映画祭では欠かせない交流の時間。レセプション・パーティーの始まりです。
選考委員から様々なアドバイスをいただいたり、新たな出会いが生まれたり、不思議な同窓会になったり、
映画祭を通した、それぞれの時間が空間にひしめき合っていました。
3日目 豪華舞台挨拶に感動のスペシャルライブ!
最終日となる3日目。
上野山雅也監督による「狐独 KODOKU」は、YMFスカラシップ作品です。
2009年最高賞を受賞した上野山監督がいよいよ作品を完成させ、この映画祭に戻ってきてくれました。
舞台挨拶には上野山監督の他、忍成修吾さん、菜葉菜さん、濱田ここねさん、結城貴史さんが登壇。
この映画祭の常連メンバーはとても和やかで楽しい雰囲気でお話しを聞かせてくれました。
続いて上映した武瑠監督作品「WE CRY OUT HELLYEAH」は第1回YMFアーティストシネマ賞を受賞。
ミュージシャンやアーティストなど、様々な分野にも視野を広げていくことで山形国際ムービーフェスティバルが出会った作品です。
この賞は今年からのスタートです。今後の展開も楽しみですね。
この日3本目となる招待作品は、「破れたハートを売り物に」。
これは5人の映画監督が甲斐バンドの楽曲をモチーフに製作した5本のオムニバス短編映画です。
なんと甲斐よしひろさんご本人も舞台挨拶で登場。出演されている船越英一郎さんと一緒に、会場大盛り上がりのトークとなりました。
さて最後の招待作品です。行定勲監督作品「初恋第二篇」「世田谷ラブストーリー」2本立てで上映いたします。
舞台挨拶では行定勲監督、そして主演の浅香航大さんが登場。
切ないラブストーリーの脚本裏話など、作品の面白さがより深まるお話を聞いて、会場の皆さんものめり込んでいた様子でした。
毎年恒例の最後を締めくくるのは映画館でおこなうスペシャルライブです。 今年は、宮城県・気仙沼出身のシンガーソングライター、熊谷育美さんによるライブステージです。透きとおり、そして胸を打つ歌声は、映画祭のフィナーレにふさわしい神聖な空間を作り出してくれました。自然とアンコールも起こり、とても心が温かくなる映画祭のエンディングとなりました。
これで第11回山形国際ムービーフェスティバルは閉幕。
今回もたくさんの方にご来場いただきました。
本当にありがとうございます。また来年お会いしましょう。
第11回山形国際ムービーフェスティバル開催概要はこちら