キセキの葉書  

 

©2017「キセキの葉書」製作委員会
 

脳性麻痺の娘 望美(5歳)を抱え介護に勤しむ美幸は、望美の世話をできるのは自分だけと、介護に、家事に、子育てに、家の中のことを全て背負っていた。次第に追い詰められていった美幸は、長年会っていない大分に住む母 喜子に支援を頼む。
「そげな子は、自分で育てられるわきゃないき! こっちはこっちの生活があるんやけん!」と、母親の言葉は残酷だった。
見えないストレスを抱えた美幸は、見た目は元気ながらも不眠と摂食障害に悩む‟仮面うつ”を患ってしまう。そんな疲れきった毎日で、美幸は“望美がいなかったら幸せだった…”という自分の無思慮な考えにハッとするが、次の瞬間、美幸の脳裏には、同じ団地に住み、いつも母親のようにしてくれている 大守に言われた言葉が浮かんだ。「全ては自分やからね」
望美のせいじゃない。全ては自分次第だ。そう思った美幸はもう一度、自分らしい生き方を取り戻すべく、夢だった児童文学者への道を目指し、小説を書きはじめる。しかし、美幸が前向きになり、暗闇から抜け出そうと決めた途端、母の喜子が認知症とうつ病を併発してしまったのだ…。「死にたい」と訴える母に、手を差し伸べる気がおきない美幸。
本当に困っている時に助けてくれなかった母を、そう簡単に助けたいとは思えない。だが、子どもの頃の懐かしい記憶をたどれば、親子の距離はそう遠いものではなかった――。
「葉書100枚ください!」
美幸は、郵便局で大量の葉書を購入。母に向けて「くすっ」と笑える日々の話を書いて送ることにした。毎日を少しでも、明るくするような出来事を書いて送る。それは、将来が見通せず暗闇で怯えているかもしれない母の心に、灯をつけたい一心からであった。

 

監 督 ジャッキー・ウー
出 演 鈴木 紗理奈 八日市屋天満
福富慶士郎 土屋貴子
申芳夫
時 間 90分   

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