深入 しんにゅう(25分48秒)
監督 釘宮直也 脚本 フリオ・ルイス
出演 カトウシンスケ 飯島珠奈 森由月 荒川ユリエル 足立京子 額賀太山
消えた写真家、遺された一枚の写真…その謎を追う作家の運命は?
作家の間順二は、失踪した友人のカメラマン・境計一の婚約者から、境が自ら撮影し失踪直前には四六時中眺めていたという、神秘的な巨木の写真を譲り受ける。その写真の中に失踪の謎の答えがあると感じた間は、境を捜すと同時に境をモデルにして新作小説を書き始めるが、いつまで経ってもその行方は分からず、執筆も行き詰まる中、焦燥を募らせ、徐々に世間から孤立していく。境はきっとこの写真を撮った場所へ行ったはずだという直感のみを頼りに、間は何とかその巨木のある森を特定し、中へと足を踏み入れるが…
釘宮直也 くぎみや なおや
1984年・埼玉県生まれ
神奈川県在住
2005年よりサンフランシスコ州立大学で映画を専攻し、2009年卒業。帰国後、ニューシネマワークショップに参加。2010年にAmator Productionsを設立後、今作含め中短編3作を発表。2015年秋、初の長編となる『侵・蝕』が完成。
これは、「創作する」という行為そのものを描いた作品です。創作者とは、捜索者でもある。彼らはその過程で、深い森の中へと分け入っていく。そして、探し物を見つけるまで進み続ける…どんなに大きな代償を支払うことになろうとも。その結末が、幸であるのか不幸であるのかは分かりません。ただ、そこにある種の希望があるとは思います。