第10回山形国際ムービーフェスティバル

日時:11/14(金)・15(土)・16(日)場所:シネマコンプレックスMOVIE ON やまがた

オンディーヌの呪い

作品概要

オンディーヌの呪い(30分)

監督 甲斐さやか  脚本 高田 亮 甲斐さやか
出演 長塚京三 遠山景織子 須賀貴匡 梅若猶彦 梅若善久 大島葉子 中込佐知子 髙橋洋 大石吾朗

「眠ったら呪われる?」能で眠った瞬間はじまった、もう一つの日常。

医師・清三と年下の美しい妻・麗子。一見、立派で仲睦ましい夫婦だが、清三は麗子に若い愛人がいるのではないかと疑っている。ある日夫妻は医師学会が主宰している新作能「オンディーヌの呪い」を観に行く。会場でも麗子は男の目を引き、受付の若い男からも熱い視線を送られている。 「能はつまらない」という麗子に対し、関係者ばかりの場なのだから「眠らないように」と清三は注意する。しかし、能が始まり、麗子が清三を見やると、当の本人・清三が眠っていた。ここから物語は、能の死の世界と、二人が存在する生の世界が平行して行く。まるで二人が能を演じているかの様に、現実と非現実が交差し、日常生活に潜んでいた秘密が滲み出して来る。

監督プロフィール

甲斐さやか

甲斐さやか かい さやか
1979年・東京都生まれ
東京都在住
大学在学時に共同監督の短編が国内外の映画祭にノミネートされる。 「バイバイ、ベアー〜青いエアメイル」(NHK総合)「Inherited Things」Changwon Asia Art Fes招待。 大林組、Zoff等のTVCMや、MVも監督。

この作品で伝えたかったこと

死と裏腹の武士階級が生んだ能は、観客の眠りを誘い、黄泉の国を体験する儀式の様だったと感じます。その、能が及ぼす「内・外」「死・生」の交差を現代のストーリーに置き換える事で「死ぬとはなにか、逆に生きるとはなにか」を、「今の時代」に改めて問いかけたかった。また「オンディーヌ」に流れる「三角関係と嫉妬」による疑いを、日常に開く穴のきっかけとしました。

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